さえない2
で、こんどは祭りぎらいの川北先生。
- 作者: 川北稔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/16
- メディア: 新書
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さえない
さえない。まったくさえない。
なにがテーマと言うわけでもないけれど、見込みどおりに考えがすすまない。
なんだかわからないうちに、
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 単行本
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と
- 作者: 網野善彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1996/06/12
- メディア: 文庫
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なんの関連もないはずだったが、何気なくnomadを追っていたわけでしょうか。
いつのまにか、ほとんどすべてのひとが、無縁・公界のなかにいることになってしまったのでは、ないでしょうか。
おまけ。
久洞中ためまはし見候処、公界寺に子共・兄弟を置き候ては、無能沙汰の限りにても、其寺持たせ度御御躰と深く見及候。誠各誤られたる義にて候。(中略)一類を以公界寺住寺望に候者、専に能を被付、公界僧之成に可被取成候第一候。(p64)
枯木灘……
そのつもりではなかったけれど、
- 作者: スラヴォイ・ジジェク,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 単行本
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主人公秋幸になんどもなんども不意に訪れる「男」。
「彼らのやっていることは、彼らの主張とは裏腹に、<現実界>からの逃避であり、幻覚そのものの<現実界>から逃げようとする必死の企てにすぎない。<現実界>は幻覚的な見世物の姿をとって出現するのである。」
「海は、秋幸をつつんだ。秋幸は沖に向かった。波が来て、秋幸はその波を口をあけて飲んだ。海の塩が喉から胃のなかに入り、自分が塩と撥ねる光の海そのものに溶ける気がした。空から落ちてくる日は透明だった。浄めたかった。自分がすべての種子とは関係なく、また自分も種子を作りたくない。なにもかもと切れて、いまここに海のように在りたい。……
そのままそうやって泳ぎ続けていると、自分が呼吸にすぎなくなり、そのうち呼吸ですらも海に溶けるはずだった。
「現実への覚醒は夢の中で遭遇する<現実界>からの逃避だ。
……
ラカンにとって、究極の倫理的課題は、真の覚醒である。
むしろ覚醒しているときにわれわれを強くコントロールしている幻想の呪縛からの覚醒……」
- 作者: 中上健次
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1980/06
- メディア: 文庫
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最終講義
先生の最終講義を聴きにいきました。
曾てと変わらないペースで書き続けているのに、ちょっとびっくり。
- 作者: 川田稔
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/12/17
- メディア: 新書
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