「否定的なもののもとへの滞留」第1章 暗黒のnoir主体……

ブレードランナー: 主人公は記憶を回復することで自分自身の自己同一性(象徴的自己同一性)をうばってしまった。
私が自分自身を、最高の抽象によって私が持つすべての表象に伴う思考の空虚な形式へと限定したとき、……思考の一切の規定を書いた存在に私は出会う。
自己意識の逆説: それが可能であるのは、それの不可能性というものを背景にするかぎりにおいてである、ということ
カントは、超越論的主体を現象的でもなければ叡知的でもないものとして定義するように強いられていた。
おなじことは、超越論的対象に対しても……