「否定的なもののもとへの滞留」1章 不等価交換

無限判断
非ー述語を肯定することで、抽象的で……空虚な<彼方>を措定するが
ヘーゲルにとってそれは
否定判断の真理を引き出すものは……未規定の否定を伴った無限判断
(無限判断ではたらく)交換の論理
喪失は純粋である。ーわれわれは交換で得るものはない。

範例 極限的な疎外=「高貴な意識」と国家という外観をとって対立している主体と実体の分裂
「高貴な意識」は……純粋な<対自……>を思考の普遍性の媒体である言語のうちに疎外する。
この疎外と引き換えに、実体それ自身は、主体化に向かう第一歩を獲得する
富との交換だけでなく、従属との交換で、
実体は、それ自身、主体性の形式を獲得する。
この弁証法の頂点で、主体は「すべてを無と交換する」のだといわれる。

主体はまさにこの場所……交換の枠を吹き飛ばす否定性においてもたらされる。

ie.,絶対的自由から「自己を確信する精神」へ移行する。
テロル(外在的否定性)は、普遍性としての……知と意志へと、内在化される。
(マルクスヘーゲル批判)
マルクスにとっては「脱疎外」を実体的内容の全体を再我有化する転倒として想像する
しかしヘーゲルはそれ(は)……除外しておいたものだった

主体性の次元が、主体にたいしてその十全な自己同一性の達成を妨げる……還元できない欠如の姿をとって……核心に書き込まれていることを承認すること

ヘーゲルの「主体としての実体」 存在論的な亀裂が「世界観」……の見方の一切を仮象であるとして告発することであった。